伝統の早慶戦で、慶大は早大に2連敗して勝ち点を落とし、昨秋以来の優勝を逃した。堀井哲也監督(60)は「このカードで勝つか勝たないかで、天国と地獄。選手はよく頑張ったが、結果は非常に残念だった」と振り返った。

巨人ドラフト2位指名の萩尾匡也外野手(4年=文徳)は打率4割、4本塁打、17打点で戦後16人目の3冠王を獲得した。試合後は、涙が止まらず。「言葉にするのが難しい。勝ちきりたかった。最後2戦でチームに迷惑をかけて申し訳ない」と声を震わせた。3冠王獲得については「春は2冠だったので、秋は3冠を取りたいと周りには言わなかったけど自分の中では思っていた。それができたのはよかった」と話した。

初回に満塁弾を許し、苦しい展開となった。2回に1点差まで詰め寄ったが、投手陣が早大に追加点を許し、最後までリードを奪うことができなかった。

最終回、慶大ベンチでは選手たちが目に涙をためながら声を出して応援。しかし願いは届かず、試合終了。慶大は3位となり、選手たちはグラウンドに突っ伏して泣き崩れた。

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