栗山英樹監督(61)率いる侍ジャパンが、初の国際試合となるオーストラリア戦に勝利した。来年3月のWBC1次ラウンドで同組となる相手に快勝した。

打線がつながった。1点を追う2回に村上、牧の連打に暴投も絡み1死二、三塁のチャンスで、岡本が逆転の2点適時打を放った。5回には右前打の山田を一塁に置き、村上が右翼席への2ランで3点差を広げた。バットの先も関係なく、昨夏の東京五輪決勝以来、村神様は日本代表戦4試合連発になった。さらに6回には四球を挟み6連打を浴びせ、4点を追加した。効果的に点数を重ねて、試合を優位に進めていった。

投手陣は奪三振ショーだった。先発今永は4回を3安打1失点(自責0)の10奪三振。2番手戸郷も4回を1安打で7奪三振で続いた。今永の快投に続き、WBCで鍵を握る役割の1つである「第2先発」として、最高のアピールに成功した。オーストラリア打線を封じた。

○…オーストラリアは3年ぶりの国際試合で大敗を喫したが、前向きに捉えた。1回に日本のミスに乗じて先制点も、2回以降は打線が沈黙。ニルソン監督は「積極的に戦ったけど、やはり侍ジャパンの方がコンディションもいい」と振り返った。かつて中日でプレーし、NPBとも縁がある。村上を「素晴らしい打者。さすが本塁打王だと思った」と称賛した。来春のWBC1次ラウンドB組で日本と同組。「とても素晴らしい情報になると思う。WBCに向けて生かしていきたい」と本大会を見据えた。