日本ハムは19日、オリックスから国内フリーエージェント(FA)権を行使した伏見寅威捕手(32)と入団合意に達したと発表した。日本ハムは交渉解禁日の11日に正捕手候補として複数年契約を提示するなど即日アタック。秋季キャンプのため、沖縄に滞在していた新庄剛志監督(50)も同日に「優勝を目指す来年、伏見君の力を貸して欲しい」と、熱烈なラブコールを送っていた。

日本ハムがFA宣言選手を獲得するのは05年稲葉篤紀、17年鶴岡慎也に続いて5年ぶり3人目となった。今季推定年俸4500万円で金銭・人的補償が発生しないCランクとみられる伏見は今季、オリックス捕手陣で最多の75試合に出場し、強力投手陣を支えてリーグ2連覇、日本一に貢献した。頂点に立つ喜びを知る北海道出身の扇の要が、Vの使者として故郷へ帰ってくる。

◆伏見寅威(ふしみ・とらい)1990年(平2)5月12日生まれ、北海道出身。東海大四-東海大。大学時代は菅野(巨人)とバッテリー。12年ドラフト3位でオリックス入団。19年には左アキレス腱(けん)断裂の大けがを負ったが、翌年20年に復帰を果たした。プロ10年間で通算418試合出場、打率2割3分8厘、16本塁打、98打点。今季推定年俸は4500万円。182センチ、87キロ。右投げ右打ち。

【関連記事】日本ハムニュース一覧