DeNA山崎康晃投手(30)が26日、来季の残留を決断し、6年の大型契約で合意した。

ポスティングシステムでのメジャー挑戦と悩んだ末に、横浜スタジアムでのファンフェスティバルでサプライズ発表。昨年、亡くなった母を思いながら、涙を流した。三浦大輔、宮崎敏郎に並ぶ球団最長タイの6年契約で、事実上の“生涯横浜”。「I☆YOKOHAMA」を胸に、横浜で優勝する夢をかなえる。

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スタンドに集まったファンの視線を一身に集め、山崎はステージの中央に立った。言葉をつないでいくうちに、瞳には涙が浮かび、声は震えた。「僕自身、来年、この横浜スタジアムでプレーすることを決めました」。自らの決断をファンにサプライズ報告した後、スタンドからは大きな拍手が約31秒間も続いた。

山崎 本当にギリギリまで悩んだ結果なので、これからはベイスターズのために腕を振って、横浜優勝のために頑張っていきたいと強く思っています。

ポスティングシステムでの夢のメジャー移籍か残留かで心が揺れる中、「I☆YOKOHAMA」を貫いた。球団とはシーズン終了後から話し合いを重ね、2~3日前に残留を決断。この日の朝に球団史上最長タイの6年の大型契約で合意した。メジャー移籍を封印し、事実上の“生涯横浜”を決めた。

山崎 一般的に言ったら、短命と言われるようなポジションで、ここまでの長期契約を望んでいただいた。横浜のために骨をうずめる思いで、全力で頑張っていきたいと思います。

常に心にあったのは、昨年亡くなった母ベリアさんへの思いだった。この横浜スタジアムで何度も試合を観戦。亡くなる直前まで気に掛けたのは息子の活躍とDeNAの試合だった。「母もきっと喜んでくれると思いますし、こういうふうな決断をしたからには、もっと母に喜んでもらえるように」と天を見上げた。

プロ1年目からセーブを積み上げ、史上最年少で200セーブを達成した。日本を代表する守護神の夢はメジャーから、自身初の胴上げ投手へ一本化された。9年目の来季も「ヤスアキジャンプ」とともにマウンドへ-。「これからも僕の夢と一緒に跳び続けてほしいなと思います」。ファンに語りかけ、また大きな拍手を浴びた。【久保賢吾】

▽DeNA三浦監督(山崎の残留に) ファンの方が集まるファンフェスで直接、いい形で発表したなと思います。大きいですし、今年以上の数字を期待しています。

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