広島秋山翔吾外野手(34)が17日、地元神奈川・横須賀市の不入斗公園で「秋山翔吾野球教室」を行った。少年少女野球、ソフトボール18チーム、合計91人の6年生が参加した。

秋山は自らボールを投げながら外野守備を指導し、打撃練習前には自らバットを握って手本を見せた。最後は軟式野球の投手とソフトボールの投手と対戦した。9度目の開催に「横須賀の少年野球の未来は明るそうだなと感じました」と笑顔で振り返った。

年末の恒例行事だけでなく、来季への準備も着々と進めている。

10月下旬の扁桃(へんとう)の摘出手術からコンディションを上げ、調整の強度は上がっている。今年はシーズン途中に米国から日本に復帰。広島移籍後もコンディション不良などによる離脱もあり、44試合で打率2割6分5厘、5本塁打、26打点、0盗塁に終わった。

「ただ野球だけをやっていればいいというキャリアでもなくなっていると思う。必要があればいろんなことをやっていくことになると思います」

シーズン途中に35歳という節目の年齢となる来年は、その先の野球人生も見つめるシーズンと位置付ける。

広島は新井新監督の下、生まれ変わろうとしている。チーム内で年長組となる秋山も変わり続ける。

「踏ん張るというよりは、グッとアクセルを踏めるような準備。それくらいの気持ちでやっていきたいと思います」

成長の歩みは止めない。4年ぶりに日本で開幕を迎える来季、また新しい秋山を見せるつもりでいる。【前原淳】

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