日本ハムジュニアの“スーパー小学生”左腕、竹内樹生(たつき)投手(6年)が自己最速130キロをマークする好投で、大会史上初のノーヒットノーランを達成した。同大会で過去に2度記録されているノーヒットノーランは5回コールドでの参考記録。今回は正真正銘の偉業達成となった。

竹内は「4番投手」の二刀流で先発。6回を投げて無安打無失点、8奪三振。クイックを織り交ぜるなど投球術も光った。許した走者は失策での1人のみの圧倒的な投球だった。4番としても、二塁打を放ち2打点を挙げた。自己採点は「チームに貢献できるように意識していた。100点だったと思います」と笑顔で話した。

初回と4回にも自己最速を5キロ更新する130キロを投じた。球速表示は見ておらず、ベンチで「チームメートから聞いて、びっくりしました。130キロを目標にしていたので、出せてよかった」と話した。

普段、所属しているJBC日高ブレイヴの先輩、阪神ドラフト2位の東海大札幌・門別啓人投手(18)が憧れ。門別が中学時代に使っていたグラブを譲り受け、この日も使っていた。札幌ドームで、当時日本ハムだったエンゼルス大谷翔平投手を観戦したこともある。「二刀流を見て、自分もそうなりたいと思いました」。身長は「178か179くらい」とまだまだ成長中と、夢は広がる。

◆竹内樹生 たけうち・たつき。10年(平22)4月7日、北海道・日高町生まれ。苫小牧工や社会人でプレーした父・輝章さんの影響で小1から野球を始める。JBC日高ブレイヴ所属。ポジションは投手に加え内外野もこなす。憧れは阪神ドラフト2位の東海大札幌・門別啓人投手。179センチ、75キロ。左投げ左打ち。