ソフトバンク東浜巨投手(32)が18日、自己最多を更新する「シーズン170イニング」を目標に定めた。福岡・筑後市内のファーム施設で自主トレを公開。メッツに移籍した千賀が抜ける先発ローテーションの柱として、シーズンを通してフル稼働する意気込みだ。

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東浜は22年の自分に満足していなかった。昨季は5年ぶり、自身2度目の2桁勝利を記録。ノーヒットノーランも達成したが、納得のいくシーズンではなかった。「前半は良かったけど、トータルで見ると、いい時と悪い時の差が結構激しかった」。厳しい表情のまま、さらなる高みに視線を向けた。

昨季は規定投球回に届かず136イニング止まりだった。オフに3年契約を結び、メッツに移籍した千賀が抜けた投手陣のリーダーとして期待される立場。「170以上は行きたいなと。ひとつの目安になるのかなとは思います」。17年の自己最多160イニングを上回るフル回転を狙う。

今冬は身体面、技術面のレベルアップへ、自身と向き合っている。「長いイニングを任せてもらうためには、パフォーマンスが落ちないことが絶対条件。1年間ハイパフォーマンスを見せる体力を作らなくてはいけない」と自覚十分だ。

昨季終了後から「トレーニング行脚じゃないですけど、勉強する時間があったので」という理由でさまざまな施設を回った。その中で「ネクストベース」と出会った。動作解析をした上でフォームの改善、そのために必要なトレーニング案などを提示してくれる施設だという。

「やることを明確にして、迷うことなくやれている」。12月からビジョンを胸に自主トレをスタート。「ランニングの量も増やしましたし、下半身メニューも新たに入れて、ウエートのメニューもボリュームが上がった。メカニックのところも細かく分析しながらやって、というオフを過ごしている」。すべてはリーグV&日本一奪回のために-。大黒柱が黙々と準備を進める。【山本大地】

 

○…ドラフト2位の大津亮介投手(24=日本製鉄鹿島)が「藤井フォーク」に興味を示した。自身はスライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップ、ワンシームなど球種が豊富。「器用な方だと思います。投げ方の感覚とかを聞いて、試してみたら投げられることが多かった」という「変化球マニア」だが「フォークだけはあまり投げられなかった」。習得を狙う球種は、昨季中継ぎでブレークした藤井の魔球。「決め球が必要な世界。フォークがあると相手打者も嫌がる。感覚を聞いてみたい」と目を輝かせた。

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