阪神岡田彰布監督(65)の「アレ」への挑戦が始まった。1日に沖縄・宜野座で春季キャンプ初日を迎え、ファンへのあいさつでは、「アレ」を9度も連呼。シートノックにいきなり新助っ人2人も加わり、守り重視の岡田野球を鮮明に打ち出した。前日1月31日の全体ミーティングではナインに「はよ帰れ」指令を出すなど、硬軟織り交ぜながら若虎たちを鍛え上げる。

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◆岡田監督一問一答

-監督に復帰したのは球団への愛が

「球団に愛はないわ。球団のメンバーはちょくちょく変わるんやから、そこに愛はないわ。阪神という名前には愛はあるけどな。それは当然OBとしてな、勝ってないというのもあるし、いつも言うていたけど見ていて歯がゆい部分もあったしな。何で勝てないというのもあったし、いろんな面でそういうユニホームを着た限りはな。やっぱりね勝たないとアカンということよな」

-改めて初日をどう感じたか

「やっぱり継続してやってきた部分、守備の部分についてはやっぱりよかったんじゃないかと思うな。これから連係とかサインプレーとか、投内でシフトとか細かいこととかも、この期間でやっていかなアカンからな。そういうのを含めて完成したチームにはならんよ。はっきり言うて。俺らいつも言うけど、1カ月終わってもキャンプは『80点』よ。背番号しか言えへんよ(笑い)。(阪神、オリックスの前監督時代)8年間80点言うてるからな。だからあとは、シーズンにむけてな、80はな、85になって、90に近くなってな。まだまだ伸びしろのあるチームやからキャンプで100に持っていく必要ないし、100にはできないと思うしな。やっぱり相手がいてることやから。そういう意味では80に近い、完成に近いな、そういうチームになれればとは思っているけどね。この1カ月でね」

-OBでは鳥谷氏が小幡と話していたが

「いやいやだから今回は『カネ払えんけどな』って言うたよ(笑)。払うんのは次のときやって。最初に言うたよ。ナンボ教えても金払えんぞ!って。今日は無償や。宮崎への飛行機代も全部出えへんでって(笑い)」

-グラウンドでああいうことを期待しているか

「いやだから、(鳥谷氏が)『スタンドから見とって気づいたから』ってきたから。そういうことやろ」

-前日ミーティングで「グラウンドにずっと長くいすぎるな」って話した

「うんうん『はよ帰れって』言うたんや。グラウンドにいる時間で勝負しているのと、ちゃうからな。時間ばっかり伸ばして、ウエート場とかに行って時間費やすんやったらな、もうやるべきことやったら、はよ帰れって。言うたんよ。風呂入って、そして次の日に備えろってな。時間で勝負すんのやったら、ずっとおれと言うけど、長いことおったからって勝たれへんやんか。ずっとそうやったからな。そういうふうに見えたからな。何もなかったら、はよ帰ったらええのに、ずっと思ってたよ。俺なんか速攻、帰ってたからな。そりゃそうやで。ゆっくり風呂に入って次に備えたらええやん。リフレッシュして新たな気持ちで備えたらええやん」

-それは解説者時代に思っていたことか

「そうやで。ずっと見とってな。いっぱい待たされたもんな、インタビューも(笑い)。そんなんやめろって」

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