今秋のドラフト候補に挙がる国学院大の最速149キロ左腕・武内夏暉投手(3年=八幡南)が、春季キャンプ後初のオープン戦に先発。

4球団5人のスカウトが見守る中、2回を投げ3安打1失点。最速は146キロだった。

1球1球、確認するように投げ込んだ。「今日は、結果よりもやってきたことを出したかった」。キャンプでは、投げ込みは行わず、体の使い方を見直し、柔軟性を高め、強さを出せるようトレーニング中心に取り組んできた。1回、内野手の失策で無死一塁とし、迎えた打席には同校・先輩の山崎晃太内野手(23)。2ストライクと追い込み、インコース真っすぐで見逃し三振に仕留めた。「質のいい真っすぐを投げられたのが収穫です」と、手応えをつかんだ。

視察した巨人の木佐貫スカウトは「左投手で制球がいい。今日はまとまっていた。真っすぐも常時、140キロ後半が出ていたので。もっとあたたかくなってきたら、スピードも出てくるでしょう」と、シーズンでの投球に期待した。

キャンプでは、チーム全員で太宰府天満宮に参拝。「僕は、日本一をお願いしました」と運も味方につけ、シーズンへ向け調整を続ける。