東京ガスの最速149キロ右腕・皆川喬涼投手(23=中大)が、4球団5人のスカウトの前で、今秋ドラフトへ向けアピールした。

同点の7回から3番手として登板し、3イニングを2安打6奪三振2失点。「インコースにも強い球を投げられて、三振も取れた」と、収穫を口にしながらも、気になったのはスピード。「球のキレや打者を差しこめたのはよかったんですが、スピードが出ていないのが、気になるんです…」。なかなかエンジンがかからず、この日の最速は142キロ。「まだ寒い時期だからいい、と自分に納得はさせているんですが、もう一段階、上げないとダメだなと思っています」と、課題に掲げた。

中大では、立ち上がりと制球力が課題だったが、この日は先頭2人を三振に抑え、順調な立ち上がりを見せリズムに乗って四球も1つ。「体の安定感、バランスが良くなっています」と、収穫も大きい。松田孝仁監督(41)は「今年はチームの柱として投げて欲しい」と大きな期待を寄せた。

今年は社会人2年目でドラフト解禁年となる。制球力にスピードが加われば、プロも見えてくるはず。「都市対抗、そして日本選手権の優勝がチームの目標。自分が投げて、抑えて。そして、秋にはプロに行きます!」と、力強く話した。