中日の涌井秀章投手(36)が8日に西武とのオープン戦(ベルーナドーム)で移籍後初先発する。

3回を投げる予定。移動前の7日はナゴヤ球場で全体練習に参加し、キャッチボール、ランニングなどで調整。古巣との対戦にも「移籍したばかり。いま100%の状態であってもダメ。その日の100%を目指します」と、プロ19年目のベテランらしい言葉で意気込みを語った。

実戦初登板になった3日の侍ジャパン壮行試合では6回から2番手登板。岡本和から149キロ直球で空振り三振を奪うなど1回無失点と好投した。立浪監督も「ベンチから見てても、ベース際の球のキレが非常に良かった。あとは投げるスタミナとか投げるイニングを試合でのを作っていってくれるかっていうだけだ思ってます」と、中日のエースナンバー「20」を背負う涌井に全幅の信頼を寄せる。

13年までの9シーズン、慣れ親しんだかつての本拠地。ロッテ、楽天時代にも投げているが、ビジターでの先発デビューに「球場入り時間を間違えないことです」と154勝右腕はジョークを残して、敵地に向かった。【伊東大介】