楽天田中将大投手(34)が、喜びをかみしめて腕を振る。

30日、日本ハムとの開幕戦(エスコンフィールド)で、日本では11年ぶりに開幕投手を務める。駒大苫小牧時代を過ごした“第2の故郷”の新球場。「開幕の1発目、新球場1発目ということで、縁がある北海道の地で投げられるのは非常にうれしく思います」と話した。

前日練習では初めて踏むマウンドや芝をチェック。ブルペンでも投球し、感覚を確かめた。「まだ本気で投げてるわけじゃないし、踏み込みも本気でやってるわけじゃないので分からない。数多くいろんな球場で投げてきているので、何か慌てるということはない」。未知のマウンドも、日本やアメリカでの百戦錬磨の経験がある。

オフ期間から取り組んできたフォーム改良にも手応え。オープン戦では4試合で防御率2・16と安定した成績を残してきた。「いい形で投げられてると思います。ゲーム、シーズン通してしっかりやっていくだけ」と自信を持った。

コロナ禍から明け、満員での声出し応援も復活する。ビジターではあるが「そういう状況環境の中でやれることがやっぱり喜びでもあるんで、楽しみですね」。大歓声を背にした好投で、勝利に導き、10年ぶりの優勝へ向けての第1歩を踏みしめる。【湯本勝大】

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