ホークス球団創設85周年とドーム開業30周年を記念したイベント「ダブルアニバーサリーデー」として、試合前に記念セレモニーが実施された。
この日のテーマは福岡ドーム(当時)が開業した93年。ドーム開業後に初めて開催した公式戦、93年4月17日近鉄戦の始球式で打席に立った森口博子(54)が登場した。その試合で2番二塁で出場していた、球団OBの湯上谷竑志氏(56)も参加した。
湯上谷氏は「ものすごくカラフルになって、場違いなところに来ちゃったかなという雰囲気ですね。当時より球場が狭くなった雰囲気で、ホームランテラスとかができて。もうちょっと後に選手になったら、もうちょっとホームラン打てたんじゃないかな」。
森口は「スタンドのみなさん、ただいま~!森口博子です。93年の映像を見て、いろんな歴史を感じてグッときております。スタンドのみなさんとひとつになって熱くなったことが忘れられません」と話した。
セレモニアルピッチでは湯上谷氏の投じたボールが森口の頭上を通過し、それぞれ苦笑い。泣きの1球で、ストライクのボールを森口が空振りして悔しがった。
湯上谷氏は「とにかく森口さんを打たせないとあかんと思って投げたんですが、だめでした」と頭をかいた。森口は「30年前の映像を見てうるっときてしまって。すごくいいボールだったので、打てなくて当然。湯上谷さんの渾身(こんしん)の1球でした。芸能生活38年目の渾身の、歴史的スイングをお届けしました」と笑顔だった。
なお、93年のドーム初陣で当時のダイエーは近鉄と8回まで0-0の死闘を演じ、9回にエースの村田勝喜が決勝点を奪われ、0-1で敗れた。近鉄の先発は野茂英雄で、完封勝利を許していた。
【93年4月17日 ダイエー-近鉄のスタメン】
1番中堅 山口裕
2番二塁 湯上谷
3番右翼 佐々木誠
4番左翼 ライト
5番DH 岸川
6番捕手 吉永
7番一塁 藤本
8番三塁 森脇
9番遊撃 浜名
先発投手 村田