日大が、昨秋リーグ優勝の国学院大にサヨナラ勝利し、勝ち点を挙げた。

2-3で迎えた9回裏1死満塁。ルーキー山口雄大内野手(1年=西日本短大付)が、外角直球を振り抜き、左越え適時打に。打者2人がかえり、日大の選手たちが一斉にベンチから飛び出し歓喜に沸いた。「打球が(外野の頭を)越えた時はビックリしました」と、笑顔を見せた。

初ものずくめの1日になった。1回戦、2回戦はともに代打出場。この日は初スタメンで大学初安打、初打点。「最初のカードでしっかり働けた。いいスタートを切れました」と胸を張った。

片岡昭吾監督(45)の采配がズバリ的中した。ドラフト候補に挙がる武内夏暉投手(4年=八幡南)を先発予想すると「真っすぐがいい投手。5回まで80球を投げさせ後半、球が浮いたところを捉える」と指示。5回までに武内の球数は78球とビハインドにも予想通りの展開に。0-3で迎えた6回に2点。勢いそのままに9回には「山口はバットの芯に当てるのがうまい。(打席に向かう時)いい顔をしていた」と、1年生のバットに託すと、山口はその期待に応え、直球を芯で捉え外野へ運んだ。

21年1月に片岡監督が就任し、その年の秋1部復帰して以来、初めて開幕カードで勝ち点を挙げた。「いいスタートが切れた。試合をやっていく中で、最後まで『負けないぞ』という雰囲気ができている。戦えるチームになってきた。一戦必勝で、優勝を目指して頑張りたい」と、確かな手応えを口にした。