法大は、最速157キロ右腕の篠木健太郎投手(3年=木更津総合)が完投勝利を挙げ、接戦を制して立大に先勝した。4番の内海貴斗内野手(4年=横浜)の2ランが決勝弾となった。加藤重雄監督(66)は「篠木がよく投げて、4番の2ランでなんとか勝てた。篠木は(制球に)バラつきがあったが、いつもながらの気迫で投げてくれた」と話した。

篠木は立ち上がり、制球に苦しみ2回で41球を投じた。「調子がよくなかったので、普段なら直球で三振を取ろうと思うけど、途中から球数を少なく、打ってもらって(アウトを)取ろうと思った」と切り替えた。尻上がりに調子を上げ、9回に150キロ超の直球を投げ込むなど、被安打7の1失点、129球で自身2度目の完投勝利を挙げた。「今までなら、すぐに点を取られていたと思う」と以前の自分と比較する。上級生になり、午前7時の点呼の30分以上前に起床するなど自覚を持って行動。加藤監督は「3年生の中で、グラウンドに来るのが一番早いです」と明かす。篠木は「自分から変えようとしないと変わらない。アクションを起こして、変えようと思った」と頼もしい。1学年上の内海貴は、篠木について「同じチームでよかったと思う。シートバッティングで打席に立っても怖く感じます」と明かした。

第1戦に先発する尾崎完太投手(4年=滋賀学園)と篠木の強力な2枚看板が、チームをけん引する。