2位阪神が首位攻防3連戦の初戦を制し、首位DeNAに1ゲーム差まで迫った。

先発の青柳晃洋投手(29)が投打で活躍した。

1回表に1点を先制され、1点を追う2回裏。2死二塁から8番木浪が申告敬遠された直後、9番打者としてDeNA今永の内角低め直球を思いきり引っ張った。強烈なゴロで三塁線を破る逆転2点二塁打。二塁ベース上では思わず両手を突き上げた。打線はこの一打から流れを引き寄せ、この回一挙4得点をあげた。

投げては8回途中で120球を投げ、6奪三振7安打2四球で3失点。自身の連敗を3で止め、3月31日の開幕DeNA戦以来5試合ぶりの白星となる今季2勝目を手にした。

打線は1番近本光司外野手(28)が4回終了時点でサイクル安打に王手をかけた。1回は先頭で左前打を放ち、二盗に成功。2回は1点リードを奪った直後の2死二塁、左翼前方への飛球を左翼関根が見失うラッキーな適時二塁打。さらに4回2死からは中堅右をライナー性の飛球で破り、一気に三塁を陥れた。本塁打は飛び出さなかったが、きっちり打線をけん引した。

一方、5番佐藤輝明内野手(24)は3点リードの3回1死、今永の低め146キロ直球を片手に近い形で払い、ライナー性の飛球でバックスクリーンまで運んだ。4試合ぶりの1発となる5号ソロで勢いを加速させた。投打がガッチリかみ合い、2連勝を飾った。