京セラドーム大阪の呪縛を解くことはできなかった。ソフトバンク東浜巨投手(32)は6回途中9安打5失点で3敗目。これで19年4月2日を最後に登板した5試合で勝てず、因縁の地のままだ。

リズムが悪かった。毎回走者を背負う投球。3戦連続で失点中と鬼門だった初回を無失点に抑えるも、2回に4安打で3失点。3-3の5回1死三塁では頓宮に決勝の左前適時打を許した。初球の144キロシンカーが真ん中へ甘く入り、一振りで仕留められた。前日12日には「攻撃のつながり」を警戒していたが、3者凡退は1度もなく、苦しいマウンド上となった。「悔いが残るというか。いいところがなかったです」と力なく振り絞った。

1点ビハインドの6回2死二塁で2番手嘉弥真の救援を仰いだが、1番茶野、続く野口の連打でリードさらに広げられた。東浜は「最後、ああいう形で中継ぎの人にバトンを渡してしまったので、そこを任してもらえるようにやらないといけない。正直、悔しかったです」と肩を落とした。