ヤクルトのキャプテン山田哲人内野手(30)が延長10回に本塁で憤死したタッチアップの真相について明かした。

1死満塁で内山壮真捕手(20)が左翼方向へ浅い飛球を打ち上げた。ファウルゾーンに向かっていた飛球が風でフェアゾーンに戻ってくる、捕球も難しい打球。三塁走者の山田はその過程も「見えてました」と振り返る。

「浅かったですけど(守備側の)体勢も悪いかなと思いましたし、ちょっとでも送球のボールがそれたらセーフになると思ったので」と三塁コーチからのサインではなく、自身の判断だったことを明かした。

延長12回で引き分けはしたが5号ソロ、猛打賞と結果で4連敗中のチームを鼓舞しつつ、走塁でも1勝をもぎ取りに行った。「暴走なのかちょっとそこは何も分からない状況ですけど、行って良かったと思っています。ワンチャンスを狙って行きました」。4月、下半身のコンディション不良で一時離脱したキャプテンの激走は、チームの士気を高めたに違いない。【三須一紀】

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