オリックス森友哉捕手(27)が元相棒から全3打点を挙げる活躍で、今季初の5連勝に導いた。初回2死三塁、西武高橋の152キロ直球を捉え右翼席へ先制の6号2ラン。「フェンス直撃か入るかなというぐらいでした」。さらに2-0のまま迎えた最終回には、今度は初球の140キロフォークに反応し、左翼へ適時二塁打。勝手知ったる場所で暴れ回った。

チームとして昨年3月25日以来の黒星をつけた右腕は、昨季まで通算88試合バッテリーを組んだ仲。互いをよく知る2人にしか分からないやりとりがある。「『首を振ったら何が来るんやろ?』っていうのもありながら。いろんな駆け引きはしているかなと思います」。真剣勝負の中にある楽しさ。「ライオンズのエースですし、打ち崩せば流れは来るというのもある。より緊張感を持ちながら、集中しながら、と思って打席には立っています」。その言葉通り、自らのバットで流れを引き寄せた。

右足部骨挫傷で約1週間離脱していた今月中旬。友人とパワースポットを訪れた。万病に効くという薬水も有名な奈良の大神神社。「流れている水が有名と聞いて。水がすごく良かったです」。気持ちのいい空気にも触れ、心も体もリフレッシュした。

「すごくいい流れで来ている。ラストを勝って、いい雰囲気で交流戦にいきたい」。6連勝で気持ちよく、交流戦に臨むつもりだ。【磯綾乃】