中部大(愛知)は自慢の打線を封じ込められた。わずか2安打。多くの選手が涙を流しながら東京ドームのベンチから出てきた。

5回までノーヒットに抑えられた。6回に主砲、清水智裕捕手(3年=大垣日大)が左翼上段まで運ぶ特大ソロ。チーム初安打で1-2と詰め寄ったが、反撃はここまでだった。

来年のドラフト候補になる清水は公式戦通算9本目のアーチ。「ヒットが1本も出ていなかったので、何でもいいから1本出して流れを作りたかった。打った瞬間に入ったとは思いました。全国大会で本塁打を打つのは1つの目標でした。でも1点しか取れていない。打撃も守備も全然、力が足りていない。ここ一番の集中力がまだまだと感じました」と振り返った。

堀田崇大監督(49)は「打って流れを作るのが売りなんですが、そこを止められたので完敗ですね。なかなか前に飛ばなかった。総合的に力をつけないと。選手たちは感じたことがあると思う。すごく貴重な2試合でした」。レベルアップの必要性を強調した。【柏原誠】

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