ついに連勝神話も崩壊…。ソフトバンクが2年ぶり、藤本体制で初の6連敗を喫した。5回に柳田の2点打で先制し、大関も6回1失点と好投。だが7回以降リリーフした甲斐野、津森、武田が打たれ逆転負けを喫した。6回終了時にリードしていれば、シーズンをまたいで37連勝1分けだったが、その神話もストップ。左肘関節炎で登録抹消中のモイネロの穴がクローズアップされる形となり、15日からは2・5差で追う首位オリックス3連戦を迎える。

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5回に柳田が先制の2点打。先発大関は6回1失点。7回表を迎えた時、スコアは2-1だった。あとは盤石のリリーフ陣で逃げ切るだけ。今季は6回終了時点でリードしていれば32連勝1分け。昨季の9月20日の日本ハム戦から数えて37連勝中だった。勝利を確信できるはずのデータは、むなしく途切れた。

7回。2番手の甲斐野が源田に同点適時打を浴びる。8回。3番手の津森が長谷川の内野ゴロ間に勝ち越し点を与える。9回。4番手の武田が源田にダメ押し打を与える。リリーフ3人がそろって失点。いずれも先頭打者を出塁させてピンチを広げ、痛恨の逆転負けを喫した。左肘関節炎で8日に出場選手登録を抹消されたモイネロがいれば…。中継ぎエースの不在が響いた。藤本博史監督(59)はナインをかばった。

藤本監督 モイネロがいない中、7回は甲斐野、8回は津森。これはシミュレーションで決まってるので。6回は松本。大津と田浦は周りを助ける。(甲斐野は)7回を任せてるんだから、それはしょうがないことです。

6連敗。藤本政権下では初で、2年ぶりの屈辱になった。7日からの敵地楽天戦で3連敗。最下位に沈む西武にもホームで3連敗は想定外だろう。それでもまだ前半戦。残りは64試合ある。「流れ悪いね。まぁでもね、ちょっと連敗中やからそういう風に見えるかもしれないけど、『俺が俺が』っていうぐらい1人1人が強い気持ちを持ってやっていかないと。ほんとこのままズルズルいくんでね」。指揮官が言う通り、上を向くしかない。

14日はペイペイドームで全体練習を行う。気持ちを一新し、15日からの首位オリックスとの本拠地3連戦に向かう。ゲーム差は2・5。3連勝なら首位奪還もある。「明日は1日空く。いいリフレッシュの練習をして、オールスターまでの3つ、なんとか全員で全力で頑張りましょう」。藤本ホークスが、前半戦最後で踏ん張りどころを迎えた。【只松憲】

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