巨人が今季3度目のサヨナラ負けで、借金生活に逆戻りした。中日の左腕小笠原を攻めあぐねた。1点を追う4回以降、3イニング連続併殺打に打ち取られ、チャンスをふいにした。7回の1点にとどまり、原辰徳監督は「1点ではなかなか(試合を)支配するのは難しいね」。3連勝を逃し借金1。首位阪神とは今季最大12・5ゲーム差に広がった。

仕切り直しの一戦だった。前夜は台風の影響を受け試合が中止。代わりに行われた全体練習中、指揮官は外野フェンス沿いのポール間を歩いて何度も往復した。大粒の汗をぬぐいながら「白鳥と同じようにさ、上から見ていると優雅だけど、けっこう(水面の)下は動いているんだよ」と独特の表現で心境を語った。

同点のチャンスと見極めた7回無死一塁、秋広に代えて代走・門脇を送ると、中田翔の二塁打に一塁から激走して同点に追いついた。もがきながらつかんだ得点も、勝利に結び付かず「バッターも考えて『いつか』という気持ちでやっていると思います」と奮起を待ちわびた。

 

【関連記事】巨人ニュース一覧