左脇腹の筋挫傷でリハビリ中の阪神湯浅京己投手(24)が8月31日、2軍鳴尾浜球場でキャッチボールを再開した。7月30日のウエスタン・リーグ広島戦(丸亀)で負傷して以来、32日ぶりの投球。約20メートルの距離で10分程度、ボールを投げ込んだ。福原2軍投手コーチ、トレーナー陣が見守った。

この日、7月31日に「左脇腹の筋挫傷」と診断されて以来となる病院での診察を受け、順調に回復していることが判明。「(負傷から)1カ月でどんな感じかなと。普通に治っていたので」と明かした。診察を終え、車で鳴尾浜球場に到着した午後からグラウンドで体を動かした。村上頌樹投手(25)が甲子園の指名練習から選手寮「虎風荘」へ戻ってきたタイミングと重なり、笑顔で会話するシーンもあった。

久しぶりにボールを握り、表情は晴れやかだった。「(患部が)良くなるためにいろいろやりましたよ。何が良かったのか、とかは分からないですけど。動いている感じもよくなってきて、自分の中では治ってきているのかなと思いながらやっていたので」と笑顔。治療以外にも力を入れてきたことがあるといい「痛み止め以外の、血流良くするための薬も飲みましたし、血流を良くするためにサウナとか岩盤浴も行きました」。早期回復のため、できる限りのことをしてきた。

今後は「ガンガン上げていきます!」と意気込みつつも「投げられるのはうれしいですけど、焦ってもよくない。トレーナーの指示通りに。一気に上げすぎないように」と冷静さも保ちながら言った。

現時点で見据えるのは、9月中の実戦復帰だ。「9月中に試合に投げられると思う。そこに向けてゆっくりしっかり、再発しないようにやっていければと思います」。復活へ向け、まずは第1段階クリア。今後は慎重にステップを踏んでいくことになる。背番号65がリスタートした。【中野椋】

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