東北福祉大が仙台大に4-3で先勝し、3季ぶり76度目の優勝に「王手」をかけた。竹中研人内野手(4年=駒大苫小牧)が「3番一塁」で出場し、4打数4安打2打点で勝利に貢献した。前節の東北学院大戦から優勝が懸かる大一番に向けては、「この1週間の中でたくさん練習やイメージをした。いいイメージができて今日の試合に臨めたので、いい結果が出た」と活躍の要因を挙げた。

チームメートが呼び込んだ勢いに自分も続いた。第1打席は1回無死から連打で同一、三塁のチャンス。カウント1-1からツーシームを捉え、先制中前適時打をマークした。チームはこの回3得点で幸先のいいスタートを切った。

3回までに1点差と迫られたものの、再びリードを広げたのは、竹中のバットだった。1点リードの3回無死、カウント2-2から5球目の内角低め直球を強振。手応え十分の打球は右翼芝生席中段に着弾し、右腕を突き上げた。「いろいろ配球を読むタイプ」と自己分析する竹中は「追い込まれていたが、真っすぐを8割くらい張って、来たところに来たので打てた」と振り返った。

以降は無得点が続き、1点リードの8回からは、ドラフト志望届を提出した北畑玲央投手(4年=佐久長聖)が3番手で救援登板。逆転に燃える仙台大打線を封じ、大きな1勝をもたらした。優勝すれば、明治神宮野球大会(11月15日開幕、神宮)出場を懸けた東北地区大学野球代表決定戦(21日開幕、青森)の出場権を得る。今季が最後のリーグ戦となる竹中は8日の第2戦に向けて、「負けたくないので、何が何でも勝って代表決定戦につなげたい」と闘志を燃やした。