東農大北海道(北海道学生)が北海学園大(札幌学生)を10-6で下し、3年連続5度目の明治神宮大会出場を決めた。13安打を放ち、打ち勝つ野球で連勝。三垣勝巳監督(43)は「明治神宮大会では初戦敗退が続いている。これからどういう戦いができるかが大事になる」と次を見据えた。

4番の金子隼人一塁手(4年)が1回1死一、二塁で右翼に先制の3ラン本塁打を放った。追い込まれてからはバットを指2、3本分短く持った。「1点が入ったらそれでいいと思っていた。オホーツクの4番として打たせてもらっている以上、そういうバッターであり続けたい」と語った。

三垣監督が試合や練習で繰り返し唱える言葉「気合と根性」で打線が奮起した。4回無死二、三塁で決勝点となる2点適時二塁打を放った7番の北口祥夢捕手(2年)は「気合と根性が1番だと思う。それだけで打てた」。マスクを被っても根性は忘れない。6回は無死満塁のピンチを抱えたが、犠飛による1失点に抑えた。「なんとか根性で抑えようと思った」と振り返った。

明治神宮大会では21年から2年連続で初戦敗退を喫している。まずは初戦突破を目標に据えて挑む。金子は「組織力で戦って、神宮1勝をつかみたい」と意気込んだ。【石井翔太】