異競技交流でレベルアップだ! 阪神森下翔太外野手(23)が、同じ00年生まれのミレニアム世代の競泳・池江璃花子(23)に「ラブコール」を送った。4日、兵庫・西宮市の鳴尾浜で自主トレを敢行。「会ってみたい有名人」について、中学生時代から世界を舞台に戦う「池江」の名を挙げ、対面を熱望した。同世代を代表するアスリートのエキスを吸収し、2年目のさらなる進化につなげる。

森下は同じミレニアム世代のアスリートに、かねてから“いちずな思い”を寄せていた。鳴尾浜での自主トレを終え、取材に対応。報道陣から「会ってみたい有名人は?」と問われ、「オリンピックに出てる人とか、いろんな競技のスポーツ選手と会って交流を深めたいです」と即答。「ずっと言ってるんですけど、池江璃花子選手と会って、話してみたいです」と熱望した。

中学生時代から世界を舞台に活躍する池江に魅了されていた。「自分が学生の時から世界のトップレベルで戦っていて、人生の経験も濃いものを過ごしていると思う。仲良くなってご飯にいける仲だったら、自然に学べるものもあるかな」と思いを明かした。21年の東京五輪で白血病から復活を遂げた姿にも「つらい経験もしていると思う。そういうところも尊敬しています」とリスペクトしてやまない。

森下は1年目からクリーンアップを任され、後半戦でレギュラーに定着。勝負強い打撃でチームの18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一に大きく貢献した。11月に行われたアジアチャンピオンシップで若手中心の侍ジャパンのメンバーに選出され、中軸として2連覇に導いた。来年11月にはフル代表で臨む「プレミア12」が開催される。「野球をやっているからには、トップを目指してやっていきたい」と意欲十分だ。

2年目のレベルアップへ向け、着手したのは腰椎と大腿(だいたい)骨を結ぶ腸腰筋のトレーニングだ。この日は白い息を吐きながら、チューブを用いたけん引走を行った。「土台をしっかりするために、1つの筋肉として大切」と自主トレのテーマにしている。3日目にして「強くなってる感覚はあるので、これを続けていけばもっと成長できるかな」と効果を実感。「走攻守どれをとってもできるような選手になろうと思っている」と決意をにじませた。

池江との対面が実現し、世界で戦うマインドを吸収できれば、2年目のさらなる飛躍につながる。【村松万里子】

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