ソフトバンクは19日、西武からFA宣言した山川穂高内野手(32)を獲得すると発表した。入団会見はきょう13時から福岡市内で行われる。不祥事で世間を騒がせた男は何を語るのか。

 

<今季の山川>

 

◆制覇 3月のWBCで侍ジャパンメンバーとして世界一に貢献。山川は通算7打席で1安打2打点。

 

◆開幕 本拠地ベルーナドームのオリックス戦に「4番一塁」でスタメン出場。5打数無安打3三振だった。

 

◆離脱 4月9日のソフトバンク戦(鹿児島)で右ふくらはぎの強めの張りを訴え、スタメン発表後に緊急交代。翌10日に出場選手登録を抹消された。

 

◆復帰 5月2日の日本ハム戦(ベルーナドーム)で1軍復帰。「6番一塁」で先発したが、4打数無安打だった。

 

◆発覚 5月11日、山川が知人女性に対して東京都内のホテルで性的な暴行を加えたとして被害届が出されていると「文春オンライン」が報じた。警視庁から事情聴取を受けていることも報じられ、これを受けて山川は同日のロッテ戦後に「僕から言えることはありません」と話した。

 

◆抹消 5月12日に1軍選手登録を抹消。球団広報は「総合的に判断して、コンディション的に抹消しました」と説明した。翌12日は2軍本拠地の所沢・カーミニークフィールドで行われた2軍練習に姿を見せた。

 

◆送検 5月23日、警視庁麻布署が強制性交の疑いで山川を書類送検。22年11月に港区のホテルで20代女性に性的暴行をした疑い。

 

◆処分 8月29日、東京地検が強制性交容疑で書類送検されていた山川を嫌疑不十分で不起訴処分とした。書類送検から98日目での司法判断。その後、9月4日に西武球団は山川を無期限の公式戦出場停止にすると発表した。

 

◆復帰 10月11日、みやざきフェニックスリーグの巨人戦(南郷スタジアム)で5カ月ぶりに実戦復帰。公式戦出場停止処分は解除されていなかったが、本人の猛省も考慮されて非公式戦である同リーグへの出場が認められた。

 

◆取得 今季わずか17試合出場のみだったが、4月に右足痛で登録抹消になった時期があり「故障者特例措置」でシーズン後に国内FA権を取得した。

 

◆行使 11月14日に国内FA権の行使を決断。行使表明期限の最終日に申請書類を提出した。西武は単年契約での年俸減額を提示し、宣言残留を認めた。

 

◆調査 11月15日、ソフトバンク三笠GMが山川の獲得調査を明言。「(不祥事の)事案についてもしっかりと調査するのが、我々がまずやらなければならないこと」と話した。

 

◆合意 12月13日、ソフトバンクが山川との入団交渉で大筋合意したことが判明。条件は出来高込みの4年総額20億円規模(推定)。約1カ月に及ぶ入念な調査を行い、その結果を総合的に勘案して獲得に動くことを決断した。

 

◆発表 12月19日、ソフトバンクが山川の獲得を正式発表した。

【ソフトバンク】山川穂高の獲得発表、同日会見 21年又吉、22年近藤、嶺井に次ぐFA補強