東都大学野球の青学大は24日、相模原市内の同大グラウンドで練習納めを行った。

今年は阪神ドラ1の下村海翔投手(22)に、広島ドラ1の常広羽也斗投手(22)、そして楽天ドラ6の中島大輔外野手(22)を擁し春、秋のリーグ戦に大学選手権と3冠を達成。神宮大会では4冠に挑んだが準優勝に終わった。安藤寧則監督(46)は「発展途上のチーム。高みを目指してやっていこうと思った」と新たな気持ちで新年を迎える。

チームにとって来年は重要な年になる。新主将の佐々木泰内野手(3年=県岐阜商)は「先輩たちのおかげで3冠がとれたと言ってしまえばそれまでですが、来年、自分たちがもう1度日本一になれたら『常勝軍団になった』と言ってもらえるはず」。青学大の力を証明するために。チーム一丸、気持ちを引き締めている。

新チームには優勝を経験した主力選手が残り、来年も目が離せない。佐々木、そして今年、春、秋、そして大学日本代表の4番も務めた西川史礁外野手(3年=龍谷大平安)がそろって「来年はプロ1本で」と口をそろえた。

西川は「小さいころから目標にしていたプロ野球。かなえられるようにもっとレベルアップして活躍したい」と、明確な目標として掲げた。春はチームの勝利だけを考え無我夢中でバットを振り3割6分4厘で最高殊勲選手を獲得した。「秋は自分の成績を求めすぎた」と、2割1分3厘と落とした。現在は原点に戻り、佐々木とともに無心でバットを振り込んでいる。

今年、下村、常広と2人そろってドラフト1位で指名された。「泰(佐々木)と自分。2人そろって1位というのを思い描いている。一緒に練習してきた仲でもあるので」と、先輩たちに続く。

再び挑む4冠、そして常勝軍団へ。安藤監督は「常に優勝争いができるようなチームが常勝軍団ではないかと思っている」と、今年の活躍に甘んじることなく、来年も上を見て走る覚悟だ。

なお、副主将には児玉悠紀投手(3年=日大三)、初谷健心内野手(2年=関東第一)、主務は渡辺愛梨マネジャー(3年=日大三)が就任した。