阪神岡田彰布監督が、春季キャンプの序盤のプランを明かした。第3クールの2月11、12日に予定されている1、2軍合同の紅白戦までは、シート打撃などの実戦形式の練習を行わない方針。「いやー、入れるつもりはない」と、現時点では“ぶっつけ”で紅白戦に挑むことになりそうだ。

昨年は初実戦となった紅白戦までに2度のシート打撃を挟んでいた。当時、岡田監督は「シートやるつもりなかったけどね、はっきり言って」と語っていたが、投手陣は紅白戦までに実戦の機会を持ちたいという要望が強かったという。キャンプ序盤は、まずはチームとして機能するための練習を積む期間と捉えているからこそ「シートになると対戦になるから。この時期にそういうのをやる必要があるのかなと思った」と疑問視もしていた。

あれから1年がたち、指揮官は選手の力量を把握している。信頼もあるからこそ「去年の1年いうのは、すごい大きな1年やったから。キャンプな、初日からどうこうこっちが言う必要もない。最初の紅白でどうこうっていうのは、やっぱり今年の場合はないよな」と目先の結果に重きを置かない。

そこで、調整の一環ともいえるシート打撃は不要となる。連覇へ向け重要なのは、主力がきっちりと開幕戦にそろうこと。「3月末の開幕に向けてな。そこに持っていく選手がね、野手なんか、やっぱりほとんどになると思うよ」。沖縄で過ごす2月上旬は、じっくりと、ペースを乱すことなく進んでいく。【中野椋】

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