4年後の「大卒ドラ1」を目指す。東都2部リーグの立正大に進学する仙台育英・仁田陽翔投手(3年)が11日、埼玉県熊谷市内の合宿所に入寮した。既に3日から同大の全体練習に合流しており「すごく良い環境。4年後はドラフト1位でプロに行きたい」と意気込んだ。

昨秋のドラフトでは阪神3位指名の山田脩也内野手(3年)の隣で指名漏れを経験した。当日は「(自信は)半々でした。元々覚悟はしていたので、どっちに転んでも頑張ると決めていました」。高校野球引退後も、週6で練習。指名漏れに「ショックではありましたけど」とすぐに切り替えた。

ドラフト後に、昨年全国大会出場の強豪校を含む大学10校と、名門社会人野球チームからオファーが届いたが、4年間で基礎を固められる大学進学を選択。設備の良さが際立っていた同大に決めた。

14日から始まるAチームの宮古島キャンプに、新入生23人中4人が抜てき。仁田も選出され「暖かいところで野球ができる。実戦感覚を試したい」と気合十分だ。夏の甲子園で全国制覇と準優勝を経験している最速151キロ左腕は「好不調の波が課題。試合をつくれる、良い時を維持できるピッチャーになりたい」と新天地で夢をかなえる。【佐瀬百合子】