開幕左翼は譲りません! 阪神前川右京外野手(20)が今春13打席目でオープン戦初安打を放ち、外野両翼争いで踏みとどまった。甲子園楽天戦の2回1死二塁、1ストライク。日米通算197勝を誇る田中将のスプリットにやや体勢を崩された。それでも外角低めに沈むボールを丁寧にとらえ、痛烈なライナーで右前へ。「うまく(バットの)芯で打てたので良かった」と表情を崩さず納得した。

この日、右肘痛で別メニュー調整を続けていたノイジーが実戦復帰した。左翼レギュラー有力候補の助っ人が調子を上げる前に、もう1段階アピールのレベルを上げておきたい。それだけに左翼での失策には猛省の言葉が並んだ。5回1死二塁で左前打にチャージするも、ファンブルする間に三塁で止まりかけた二塁走者の生還を許した。「しょうもないミスをしてしまった」と悔しさをにじませ「しっかり反省して次はないようにしたい」と誓った。

打席では12打席無安打の最中も4四球を選んでおり、決して状態は悪くない。「結果ばかりに目を向けると、違うところをおろそかにしてしまう」。地に足をつけてレギュラー奪取をもくろむ。岡田監督は左翼守備での焦りを「そんなん経験やけどな」と受け流した上で「レフトに決まったわけじゃないから。またライトも守らすよ」と予告した。開幕左翼を狙いながら右翼森下も脅かす存在へ。指揮官はやはり、その打力は捨てがたいと踏んでいる。【佐井陽介】

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