昨年3月のWBCでチェコ代表として日本戦に出場したBC神奈川のミラン・プロコップ内野手(21)が7日、神奈川県内の室内練習場でキャンプ初日を迎えた。

NPB入りを目指し、1月に入団。チェコで大学に通っていたが、学業との両立を考えて一時休学を選んだ。「いつか戻ってそれ(単位)を終えたいと思っていますが、主な目標はNPBでプロ野球選手になること。最高レベルの野球に到達するために全力を尽くします」とやる気に満ちあふれている。

チームに合流して4日が経過した。キャンプ初日はあいにくの雨も「チェコは湿度が高い。日本は外だと寒いけど、室内はとても練習しやすいよ」とバットを振り込み、自身を暖かくする。

WBCではロッテ佐々木がチェコの選手に死球をぶつけた翌日、宿泊ホテルを訪れて両手いっぱいのお菓子を持ってきたことが話題になった。当時を「ロッカーにあるお菓子をみんなで試してました。チーム全員が気に入ったと思いますし、本当に感謝しています」と回顧。対決はなかったが「いつか彼のような素晴らしい投手と対戦してみたいです」と夢を語った。

高校時代にはアメリカ・ノースカロライナ州のコンバインアカデミーで2年間プレー。異国での“野球留学”は2回目となる。

BCリーグ神奈川では「できるだけ多くの試合に勝って、リーグ内の最高のチームで終わりたいと思います」と意気込んだ。

覚悟を決めて日本にやってきた。21歳の挑戦が、幕を開ける。