日本ハム山崎福也投手(31)が12日広島とのオープン戦(エスコンフィールド)に先発する。ホーム開幕戦の4月2日楽天戦での先発が内定している期待の新戦力にとって、本拠地では開幕前最後の調整登板。登板2日前の10日には、ブルペンではなくグラウンドのマウンドに上がり、試合想定で投球練習も行った。今できる準備を尽くして、最高の船出へ向けた調整を加速させる。

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ホーム用ユニホームを着用していた10日の山崎はブルペンに背を向けて、エスコンフィールドのマウンドへ向かった。12日広島戦の先発に備えて、投手陣の残留練習に参加していた左腕。登板2日前はブルペン入りするのがルーティンだが、あえてマウンドからの投球練習を行った。打者こそ立たなかったが、捕手を座らせて「真っすぐ行きます」「カット行きます」「こっち(右打者の内角)に行きます」など球種やコースを細かく設定し、丁寧に36球を投げ込んだ。

狙いは、本拠地マウンドに慣れること? 「はい、そうですね」。投球と同様にテンポよく回答した。オリックスにいた昨季も3試合登板の実績はある。それでも、“自分の庭”となる今季は先発機会が大幅に増えるだけに、ホームの特徴をいち早くつかむことが移籍初年度は肝要。2日にエスコンフィールドで開催された2軍教育リーグ、オイシックス戦の先発登板も、そんな狙いが込められていたとみられる。

その前回登板は3回40球を投げて無安打無失点。失策で許した走者を背負った中での投球も本拠地で確認できた。ここから4月2日楽天戦までは中6日で火曜に調整登板を重ねていく見通しで、中9日で臨む12日広島戦が開幕前最後の本拠地登板となる。前回よりイニングも球数も増える予定で「雰囲気やマウンドを、しっかり確認したい」。試合でしか得られない経験値を積み上げて、注目の「4・2」へ向かっていく。

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