巨人阿部慎之助監督(44)が“開幕投手陣”を大枠で固めた。先発ローテは開幕投手の戸郷、グリフィン、高橋礼を阪神戦にぶつける。2カード目の中日3連戦は山崎伊をカード頭に置き、メンデス、菅野が決定的となった。

新・勝利の方程式にはドラフト1位ルーキー西舘勇陽投手(22=中大)を抜てきした。右ふくらはぎ痛からの回復を目指す守護神大勢は状況次第での1軍合流も、代役として堀田をスタンバイさせている。「空振りが取れるというのは魅力的だよな。構想の中では勝ちパターンは7、8、9と決めて」と、西舘、中川から9回の守護神につなぐ。

試合中盤の劣勢を粘って、諦めない“逆転継投”も役割を明確にする。「ビハインドでいく投手もある程度の順位付けをして決めて、本人にも伝える」とケラー、バルドナード、大勢復帰の場合は堀田が担う。さらに先発が崩れた場合には赤星と松井らをロングリリーフ要員に置く。

ブルペンは勝ちパターン3人、粘り&逆転パターン3人、第2先発2人の計8投手が基本となる。長丁場のペナントレースはファームを含めて総力戦を覚悟。同時に「ロングだったら横川もできるし、赤星、松井、横川、又木とか、あの辺の争いだよね」とシーズン中もチーム内競争は続く。

15日は福岡から北海道に移動。16日からの日本ハム2連戦後は、今季初めて本拠地に戻ってのオープン戦で仕上げる。「ドームの最後の3試合は(本番を)想定してやろうかなと」と阿部監督。戦うための、勝つための布陣が固まってきた。【為田聡史】

【関連記事】巨人ニュース一覧