中日柳裕也投手(29)がオープン戦最終登板で快投した。21日に立浪監督が8年目で初の開幕投手として公表したばかり。5回75球を投じ、3安打1失点。2回はソトにソロを浴び、さらに2死満塁のピンチを背負ったが、荻野を変化球でカウント1-1からの3球目143キロ直球で三ゴロに打ち取った。失点した2回以外はパーフェクト。「いい形で投げられた」と、自らに合格点を与えた。

「過去7年間は開幕のマウンドに登る投手の背中を見てきた。その時は(存在が)遠くて格好もいいと感じた」。大野、小笠原、同期入団の笠原らの輝きを見送ってきた。熾烈(しれつ)な先発ローテ争いを勝ち抜いて得た初めての大役。「チームを代表して、ファンの皆さんの思いも背負いながらマウンドに上がりたい」と、意気込みを口にした。

29日の開幕ヤクルト戦は神宮球場でのナイターになる。「大学時代はずっと神宮球場でプレーしていた。思い入れのある自分にとっては大切な球場。その球場で開幕マウンドに上がれるのが感慨深い」。慣れ親しんだ聖地での大役へ思いをはせた。

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