阪神門別啓人投手(19)が、1軍先発への準備を完了させた。ウエスタン・リーグのソフトバンク戦(鳴尾浜)に先発し、今季最長の7回を5安打無失点。前回登板の4イニングから伸ばし、93球を投げても「全然大丈夫でした」とスタミナに問題はない。

岡田監督は1軍先発の「予備1番手」としてスタンバイさせている。初の開幕1軍をつかみ中継ぎで2試合計3回を無失点。これで2軍で2度の先発をこなし、有事の際は、すぐに昇格できる準備が整った。

1軍の強打者に立ち向かうため新兵器も準備している。「ずっと試したいと思っていた」とフォークを要所で投じた。7奪三振のうち、3つはフォークで仕留めた。スライダーは曲がり幅が大きく、1軍レベルの打者には見切られることも多かったという。そこで新たな宝刀のレベルアップに着手。「今日は抜けが少なかった」と手応えを得た。

2軍調整は継続予定も、和田2軍監督は「門別の中では準備は整っていると思う」とうなずいた。万全の高卒2年目左腕が控えていることは、1軍先発陣にも強烈なプレッシャーとなるはずだ。【中野椋】

【関連記事】阪神ニュース一覧