“筒香フィーバー”に沸く横須賀スタジアムを、期待通りの一打で盛り上げた。

DeNAに復帰した筒香嘉智外野手(32)が20日、イースタン・リーグ巨人戦に「4番DH」で1657日ぶりに日本での実戦出場。5回2死二塁の第3打席、メンデスの139キロ直球を中前にはじき返した。復帰後初安打初適時打に「久しぶりの実戦でスイングの感覚も良かった」と一定の手応えを口にした。

初のユニホーム姿となった背番号25に、視線が集中した。昨季、バウアーの来日初登板で集まった2680人を上回る2950人が集結。最前列付近のファンは午前4時過ぎから待機。内野席は満席で立ち見客があふれ、1回終了時点で5年ぶりに外野席が開放された。筒香は「これだけのファンが足を運んでくださるのは幸せ」とかみしめた。

自然発生的に起こった応援歌の中での第1打席は、初球で右肘の肘当て付近に死球を受けて苦笑い。「びっくりしましたけど、問題はないです」と強調した。

第2打席の復帰後初スイングは、直球をミスショットしてファウルになり、チェンジアップに空振り三振。それでも第3打席に修正して直球を捉えた。報告を受けた三浦監督は「すんなりと試合に入っていけていたと思います」と評し、21日は球団施設DOCKで練習し、休養日を挟んで23日はイースタン・リーグ日本ハム戦(鎌ケ谷)への出場予定を明かした。1軍合流は最短で4月中を見据える。筒香は「もう少し修正しないといけない部分もある。早くいい状態に持っていけたら」。順調に1軍合流へのステップを踏んでいく。【小早川宗一郎】

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