思わぬ形で黒土の上で打球を追った。日本ハム江越大賀外野手(31)が、イースタン・リーグのオイシックス戦(鎌ケ谷)で、プロ初の二塁を守った。内野手不足の状況ではあるが、稲葉2軍監督は「ボスの指示」と新庄監督のお達しだったと説明。中学以来の二塁手をフル出場で全うした。

8回2死二塁、遠投120メートルの強肩を誇る江越が、スナップスローで一塁手の野村に送球した。7回には高いバウンドのゴロに捕球体勢を崩し、悪送球を犯していた。3度の守備機会を「めちゃくちゃ緊張しました」と額に汗を浮かべて振り返った。内野手用グラブは持っているはずもなく、エスコンフィールドでロッテ戦に臨んでいる、2歳年上の谷内1軍内野守備走塁コーチに「グラブお借りします」とLINE。「良いでしょう」と快諾された。

慣れない守備をこなす一方、「守備とバッティングと別で考えて」と、打撃では6回に右翼席へ2号ソロを放った。今季は開幕1軍スタートも2打数2三振。2週間足らずで2軍に落ちた。「(二塁を)守れるようになったら幅が広がる。やるからにはしっかりやりたい」と再昇格へ可能性を探っていく。【黒須亮】

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