西武3軍の北海道美唄市での夏合宿が、12日まで行われている。
2日には独立リーグの「北海道フロンティアリーグ」選抜との練習試合が行われ、多くのファンが美唄市営野球場に訪れた。
球場には炭火の“いい香り”が充満していた。「いらっしゃい!」。法被を着て、名物美唄やきとりの屋台に立っていたのは、村山哲二さん(60)だ。
プロ野球界にも名が知られた人だ。国内独立リーグ「BCリーグ」の初代代表で、現在は会長。同時に北海道プロ野球独立リーグの顧問も務めている。
そして美唄市の「地域活性化起業人」として、美唄ブラックダイヤモンズの球団代表補佐も務める。
なぜ西武が美唄に-。不思議に思ったファンや関係者も多いことだろう。今回の合宿の“団長”も務める西武の潮崎哲也シニアアドバイザー(56)が、その一端を明かしてくれた。
「美唄側からの誘致もあったし、うちとしてもキャンプの考えはあって。そんな中で、村山さんとうちの北海道担当スカウトが雑談みたいな形で。こういう涼しいところで若い選手を練習させたいよね、と。そうしたら美唄といういい土地があると。お互いの雑談から始まった、合致といいますか」
BCリーグを長く運営してきた立場として、もちろんNPBへ進んだ選手とも深い関係を築いてきた。
この合宿では、BC群馬出身の奥村光一外野手(25)も参加している。
2日の試合では1番スタメン。初回の攻撃開始前、関係者エリアから奥村に向けて叫んだ。
「奥村~! 今日打てなかったらBC戻ってこいよ!」
その奥村、いきなりバックスクリーン左への特大弾で、村山さんも大喜び。いろいろな縁がつながって、美唄合宿は実現した。
なお、村山さんは“焼き名人”も伴って、ありがたいことに報道陣にも美唄やきとりを差し入れ。かつての美唄炭鉱で愛された名物で、串1本に鶏のさまざまな部位が刺さっている。焼き具合も味わいも、絶品だった。【金子真仁】



