「持ってる男」がメモリアル勝利を引き寄せた。日本ハム清宮幸太郎内野手(26)が、1点リードの6回1死で貴重な右越え9号ソロを放ち、チームのエスコンフィールド100勝目に貢献した。1勝目の23年4月1日楽天戦では延長10回にサヨナラ打を放っており、またも節目で輝いた。チームは4連勝でリーグ60勝一番乗り。貯金を今季最多23に増やした。

   ◇   ◇   ◇

幸運を運ぶ「幸太郎」が、またしても、おいしいところを持っていった。1点リードの6回1死、1ストライクから、清宮幸は西武高橋の高めに浮いた内角へのストレートをジャストミートした。「まっすぐ待ってました。もう完璧でした」と確信歩き。打球はぐんぐん伸び、2階席最前面の広告ボードを直撃した。

投げていたのは、8日に背番号57から15に変わったばかりの同学年北山。5回まで1-0のヒリヒリする展開に、清宮幸は「北山の圧がすごくて。『ゴロ捕れよ』とか『とっとと打て』と。きょうもサードゴロをいっぱい打たせてきたので、ヒヤヒヤでした」。4回までに3つの三ゴロをミス無くさばき、6回に美しいアーチを描いた。「展開が展開だったので何とかもう1点ほしかった。同級生の北山が15番初の試合。北山の節目の試合を勝利で飾れて良かった」と喜んだ。

北山の節目であり、チームの節目でもあった。エスコンフィールド初勝利の23年4月1日楽天戦では延長10回に自身初のサヨナラ打を放っており、1勝目と100勝目でお立ち台に立った。2年目の19年5月30日ロッテ戦(札幌ドーム)では球団通算8000号、昨年8月11日西武戦(エスコンフィールド)では同8500号を放った。ちなみに99勝目の5日は4打数無安打も「時間がたったら今日が来た」とマイナスなイメージは無意識に取っ払い、メモリアルがかかる試合で、かっ飛ばした。

節目については当然「なんなんでしょうね。わからないです。でもラッキーですね」と意識はない。幼少期から注目を浴びてきたスターは、何かを呼び寄せる天性の才を秘めているのかもしれない。その上で「次の101勝目が大事。そこに向かって明日も、ちゃんと準備したい」。“打って”かぶとの緒を締めた。【永野高輔】

【プロ野球スコア速報】はこちら>>