背番号を「15」に変更した日本ハム北山亘基投手(26)が、新たな一歩を白星で踏み出した。8回2安打無失点でプロ4年目で自己最多の7勝目。今季スタメン初コンビの伏見とともにアウトを重ね、防御率もリーグ2位の1・45へ良化した。チームは4連勝で60勝リーグ一番乗り。貯金を今季最多23とした。

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軽くなった背中がマウンド上でよく跳ねた。「57」から「15」に背番号が変わった北山が、最初の登板を8回2安打無失点で終えた。「ファイターズの15番は、北山亘基です!」。ヒーローイタンタビューでは、堂々と胸を張った。「チームの顔になっていくような選手がつける番号。注目された中で結果を出すのが大事なんじゃないかと思った」。特別な一戦を勝利で飾った。

完封ペースの8回、先頭ネビンへの死球から、2死満塁のピンチを背負った。前回登板の7月30日ソフトバンク戦は、1点リードの8回に失点して降板した。「次はやり返すという気持ちがあった」。源田を直球2球で追い込むと、最後はフォークを低めに落として遊ゴロ。今季スタメン初コンビの伏見と最大のヤマを切り抜け、「すごく慎重に(伏見)寅威さんと組み立てできたのでよかった」と感謝し、納得した。

シーズン中には異例となる背番号変更。新庄監督からの提案だった。「数字以上に、また違った思いみたいなものを託されたような気がしている」。ルーキーイヤーの22年には、開幕投手に指名してくれた指揮官。徐々に増す期待の大きさと、責任の重さをひしひしと感じている。鏡に映さなければ背中は見えない。だがロッカーに印字された名前の下の「15」を目にするたび、気持ちは引き締まる。勝ち星はキャリアハイの7勝目。それでも「最低でも2桁勝ちたいと思ってやってます。喜ぶ要素はまだまったくない」と表情は緩まない。

夏休みに実施されている平日デーゲーム。登板前に行っていたキャッチボールの最中には、たくさんの子どもたちの声援が耳に届いた。「気づいてましたし、すごく力にかわりました」。これまで以上に多くの憧れのまなざしを背に受け、北山自身もまた大きくなっていく。【本間翼】

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