中日落合博満監督(54)が10日、和田一浩外野手(36)に打撃フォーム矯正の突貫工事を施した。ナゴヤドームでの練習中に「(打撃が)ズレているから思い切って違うことをやらなくちゃ」と居残りを指令。50分間ぶっ続けのフリー打撃、ティー打撃、ノックの要領でボールを打つメニューなど、1時間10分つきっきりで指導した。

 「オレ流指導」は、和田独特の打撃フォームに及んだ。タイミングを取るためのバットの上下運動を抑え、左足を高く上げることをやめさせた。「(バットが)窮屈になっている。ご飯を食べる時にそんなに窮屈にならないだろ」と自然でスムーズなスイングを求めた。

 和田は「矯正ということですね。シーズン中にドカッと打ち方を変えるわけにはいかないが、今は時間がある。ここまで変えると怖い部分はあるけど、18日から(クライマックスシリーズ=CSの)戦いが始まるので、打席では不安がないようにしたい」と話した。

 和田は最近10試合で39打数7安打4打点、打率1割7分9厘と不振に陥っている。CS突破には和田の復活は不可欠。1週間の猶予があるだけに、思い切った打撃改造を促した。落合監督は「今日は休みだろ。だから休みに何をやったって、別にいいだろ」と話した。【益田一弘】