今季限りで引退した中日立浪和義氏(40)の背番号「3」を継承することが決まった森野将彦内野手(31)は、発表から一夜明けた6日、背番号変更について多くを語らず、あらためて大きな重圧を背負っていることをうかがわせた。

 この日、いつも通りにナゴヤ球場での秋季練習を行った森野はランニング、三塁でのノックなどのメニューを消化した。前日は広報から発表されたコメントだけだったため、あらためて立浪氏の背番号を受け継ぐ感想を求められると厳しい表情になった。「そのことについては話せません」。きっぱりとそれだけ言うと球場を後にした。

 立浪氏が22年間つけた3番については前日5日、白井オーナー自らが永久欠番にしないこと、そして森野に引き継ぐことを発表した。ただ、森野にとっては戸惑いも大きかったようだ。絶大な人気を誇った同氏の背番号はシーズン中からファンが永久欠番化を願って署名運動を行うほど。また、森野は今季、打率2割8分9厘、23本塁打、109打点とプロ13年目で最高の成績を残しただけに従来の31番への愛着もあったようだ。今後は戸惑いと重圧の背番号変更を乗り越えていかなければならない。【鈴木忠平】

 [2009年11月7日11時41分

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