異例の超マジメ発進!

 阪神の新外国人マット・マートン外野手(28=ロッキーズ)がキャンプイン前日の1月31日、休日を返上して沖縄・宜野座球場で打ち込んだ。短いバット、通常のバットを使い分け、内外高低とコースを変えながらスタンドティー打撃を48スイング。室内練習場では栗山通訳を相手に来日後初のフリー打撃を披露。キャンプイン間近、フライング気味?

 の26スイングでやる気をみなぎらせた。

 30日に沖縄入りしたばかり。例年、キャンプイン前日はゴルフを楽しむ助っ人が多い中、体を休養させる考えはなかった。「それはNOだね。ここ何日か移動とかでバタバタした。しっかり動けるか確認したかった」。

 ティーボールを置くスタンドにバット、手袋などは自ら米国から持ち込んだ。「野球選手はクレイジーで全部、自分のモノじゃないと気持ち悪いんだ」。道具にも並外れたこだわりを持つ。来日した28日の翌29日も甲子園室内練習場でスタンドティー打撃を敢行。マジメっぷりが際だつ。

 この日は最大60メートルのキャッチボールをこなし、最後の8球は外野からバックホームを意識したワンバウンド返球で強肩をアピール。それでも「(マリナーズ)イチローのような肩はないから、僕はカットにしっかり投げることが大事」。最後はウエートトレーニングもこなし、2時間半の練習で準備を整えた。

 「日に日にうまくなりたい。(キャンプ中も)休日返上した方がいいと思ったらやる」。1日のキャンプ初日から打ち込む予定。マジメにコツコツと、赤星の穴を埋める。

 [2010年2月1日11時54分

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