<巨人7-0ロッテ>◇5日◇山口

 ロッテ唐川侑己投手(20)が、開幕ローテーション入りへ大きく前進した。対外試合初登板となる巨人戦で3回6失点。しかし2回までは直球で内角を攻め、外角スライダーとチェンジアップでタイミングを外して3三振を奪った。「久しぶりに投げられたのは収穫。内を攻める課題を持って投げたのでいろいろ試せました」と前向きに話した。今春キャンプで西本投手コーチから伝授されたシュートも2球投げて、感触を確かめた。

 キャンプ中に右手中指のマメをつぶし、その後は全身疲労で投げられず、他の先発陣よりも出遅れた。実戦登板は2月19日の紅白戦(3回2失点)以来、2週間ぶり。西村監督は「もう少し時間がかかるかと思った」と、開幕ローテを1回飛ばすことも検討していたが、この日の投球で不安を一掃。西本コーチは「これで開幕には間に合うということでしょう」と、2ケタ勝利を目指す若き右腕の復活にひと安心の様子だった。

 [2010年3月6日9時27分

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