<横浜9-3阪神>◇18日◇横浜

 オープン戦のチーム本塁打数で首位に立ったが、阪神真弓明信監督(56)は不満をあらわにした。2試合で15得点を上げ、打線が爆発したが、この日は2本のアーチでも3得点。強力打線は魅力十分だが、その半面、大味な野球にも見える。「こういう試合でも、守りや走塁でやるところはやっておかないと。開幕が近いし、粗い試合をしているわけにはいかない」と語気を強めた。

 6回には1番マートンから3連打が飛び出したが、鳥谷がけん制に飛び出して、チャンスをつぶすなど1点しか取れなかった。開幕を見据えて、横浜の左腕ランドルフを完全攻略しておきたかったが、きめの細かい攻撃は見られなかった。「この辺から、締めていこうと思う」。派手な空中戦で大喜びするのは、ファンだけでいい。指揮官が、残り2試合でチームに気合を注入する。

 [2010年3月19日11時40分

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