1軍選手登録を抹消された日本ハム中田翔内野手(20)が19日、千葉・鎌ケ谷の2軍練習に合流し、再スタートを切った。「今は悔しいという気持ちしかない。すぐに切り替えることはできないけど、それは自分の頑張り次第。一生懸命やって、早く上がりたい」と出直しを誓った。

 1軍再昇格へ向け、「イメトレ」をテーマに掲げた。開幕から約1カ月間1軍に帯同したが、出場16試合で41打数8安打、打率1割9分5厘。46打席中、三振が12と多かった。梨田監督は「甘い球を1球で仕留めるとか、配球とか」と話しており、1軍レベルの投手を相手にした際の、対応力がカギとなる。

 昨年イースタン・リーグでは本塁打記録(30本)をつくっている。それでも「失投は1軍だと(1打席に)1球あるかないか。2軍では2球も3球もあるけど、しっかりと1球でとらえられるようにしたい。1軍を想定?

 そういうのが大事だと思う。課題を持って打席に入りたい」と、常に1軍での打席を想定しながら、試合に臨む考えだ。

 田中2軍打撃コーチも「配球の問題もあるし、そういう話もしたい。考え方次第で打ち方も変わってくる」とサポートを約束。所用で鎌ケ谷を訪れていた大社オーナーも「まだ21歳(数え年)だし、ええんちゃう?

 まだこれから」とエールを送った。

 厳しい競争の世界から1度振り落とされた中田。「やっぱり雰囲気が全然違う」と話す2軍生活に、慣れてしまっては成長はない。【本間翼】

 [2010年4月20日10時24分

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