<西武6-1オリックス>◇15日◇西武ドーム

 オリックスが西武に3連敗し、自力優勝が消滅した。皮肉にも8月15日に“終戦”を迎えた。「そうなん?

 消滅いうか、いつも言うてるように、1試合1試合なあ。同じことの繰り返しやんか。多すぎるよな。なんぼ言うても、同じとこにヒット打たれるやろ。この3連戦、毎回言うてること毎回できひん」。前夜は拒否した試合後会見。首をかしげながら苦笑いする岡田彰布監督(52)に元気がなかった。

 山本は高山に2打席連続被弾し、5回途中3失点で降板。3番手レスターも6回に5安打で3失点。「後半、競ってたら分からんやった。レスターの3点で、アレで、もう、な」。指揮官は勝敗の決した場面を思い出し、深いため息をついた。打線もローテの谷間だった西口に6回まで2安打と苦戦。まだ2点差で、初めて走者を出した4回はカブレラが侮辱行為で退場と反撃ムードはしぼんだ。

 オリックスは今世紀に入ってAクラス1度だけ。「シーズン終盤の8月、9月も緊張感ある戦いをやりたい。チームの財産になるよ」。岡田監督はチーム再建に汗を流してムチを振るが、ここ9試合で1勝7敗1分けと失速。再び借金1で5位転落と、悔しい現実に向き合うことになった。【押谷謙爾】

 [2010年8月16日11時32分

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