肉食系カメになれ!

 巨人原辰徳監督(53)が28日、亀井義行内野手(29)に正三塁手奪取の気迫を期待した。ラミレスの移籍で、外野が1人抜けた。一方でFAで三塁手の村田が加入。亀井は今季から内野手登録になり、三塁手を主に一塁、外野もこなした。亀井にしてみれば、外野手再転向の方が、出場機会増の近道と考えても不思議はない。

 ただし、原監督は迷いなく言った。「村田は同級生くらいだろ?

 何の心配がある。元来プロの世界は弱肉強食。競争というのが如実に出る世界ですから。『かかってこい』『かかっていくぞ』という気持ちでいると思いますよ。そういう気持ちを持って、ジャイアンツの選手は戦っているはずです」と、ギラギラ過熱したチーム内競争を期待した。

 亀井のオールラウンダーという能力を高く評価している。「三塁も一塁も外野もというのはベンチ入り25選手、野手16人の中で貴重な1人。彼1人で2人いるくらいの役割」と話す。ただ、それは先発ではないことも意味する。「何クソって、今年こそはレギュラーだと思っているでしょうしね。守備は本当に上手になった。あとは安定した打撃力」。村田が来ようが、ラミが去ろうが、原監督は、あくまでもレギュラー奪取を求めた。【金子航】