イバン・ロドリゲスからの金言で先発ローテ入りだ!

 ソフトバンク川原弘之投手(20)が11日、福岡・西戸崎合宿所で自主トレを行い、ブルペンで51球を投げた。

 昨年のフレッシュオールスターで155キロをマークした3年目の左腕。昨年11~12月にプエルトリコのウインターリーグに参加し、メジャー通算311発のイバン・ロドリゲス(40)とバッテリーを組んだという。

 「変化球はスライダーとカーブしかなかった。イバン・ロドリゲスから『ぶれる球を使えるようになった方がいい』と言われて、カットボールとツーシームを覚えた。杉内さんと和田さんが退団したのは、チャンスと思っている」

 バリバリのメジャーリーガーからの助言を受け、プエルトリコで球種を増やした。チェンジアップの習得にも挑戦中。最速155キロの剛速球に緩急が加われば、先発ローテ入りへ、グンと近づく。20歳でまだあどけなさも残るが、昨オフに比べ体重は8キロ増の95キロ。王球団会長も「川原は出てくると思う」と太鼓判を押す逸材。昨季限りで退団した和田、杉内の穴を埋めようと、155キロ左腕は、メジャー流の変化球を磨く。【奈島宏樹】

 ◆ソフトバンク今季の先発ローテ

 昨季計43勝をあげた和田、杉内、ホールトンの3本柱が退団。昨季14勝の摂津、西武からFAで加入した9勝の帆足、新加入の巨漢ピントが軸となる可能性が高い。7勝の山田、6勝の岩崎、7勝の大場、3勝の大隣も候補だが、昨季の3本柱のような絶対的な存在はいない。20歳の川原にも十分チャンスはある。

 ◆川原弘之(かわはら・ひろゆき)1991年(平3)8月23日、福岡市生まれ。南片江小1年で野球を始め、同3年時に左投げへ転向。福岡ウイングスに所属した片江中3年時に、福岡ヤフードームで行われたホークスカップに優勝。福岡大大濠から09年ドラフト2位で入団。1軍出場はまだないが、昨季は2軍で8試合に登板し1勝1敗、2・42。186センチ、95キロ。左投げ左打ち。